Menu
Events

ウィンブルドン観戦記

もうすぐ、テニスの四大グランドスラム、ウィンブルドン選手権が始まります。日本の夏の風物詩と言えば白熱の甲子園ですが、イギリスの初夏は、ウィンブルドンなしに語ることはできません。

伝統と格式のあるテニスの祭典ウィンブルドンは、華々しいセレブの社交場として知られています。その為、一見敷居が高く、なんとも近寄りがたい雰囲気を醸し出していますが、毎日一定数の当日券が用意されており、一般人でも気軽に観戦できる、というのは、なんとも粋な計らいです。当日券の中でも、スター選手がプレーするセンターコートや第1、第2コートなど、俗にいうショーコートのチケットを手にするのは至難の業です。しかしながら、ランキングの低い選手や若手がプレーする第3~19コートの試合であれば、自由に観戦できるグラウンドパスは、とにかく並べば購入できるシステムになっています。

当日券をお目当てに、開場横の広場には、毎日朝早くから、何千人ものテニスファンが長蛇の列を作ります。足早に始発の地下鉄をおりて列に並ぶのですが、そこからが長い。何時間も、ただひたすら待たなくてはなりません。しかし季節は初夏。柔らかい太陽の光に包まれ、ある人はサンドイッチを頬張り、またある人はバトミントンに興じたりと、思い思いのスタイルでピクニックを楽しみながら、長い待ち時間を有意義に過ごします。

運悪く雨の日にあたってしまっても、がっかりすることはありません。芝生にご座を広げ、ピクニックに興じることはできませんが、その分列をつくるテニスファンの数が減る為、ショーコートの当日券にありつける確率が、ぐんと上がると言われています。

テレサーチのコーディネーターも、毎年この当日券を求めて、長蛇の列に並びます。昨年は快晴の日にあたったので、いつも通り気ままにピクニックを楽しんだ後、グラウンドパスをゲット。そして、な、な、な、なんと、まさかのウィリアムズ姉妹の試合を観戦することが出来ました。通常、ショーコートでしかプレーすることのないウィリアムズ姉妹ですが、その日の試合スケジュールの都合で、グランドパスでも観戦可能な、平場のコートで試合することになりました。本人たちは試合後、ウィンブルドン主催者に不服を申し立てていたようですが、グランドパスしか持っていない我々にとっては、実にラッキーな出来事でした。間近で見る姉妹のパワーテニスは豪快。テレビでは感じることのできない迫力と、その臨場感に、思わず身震いさえ覚える程でした。

というわけで、テニスの聖地ウィンブルドン。日本の選手の活躍を取材しに行くこともありますが、仕事ぬきで、ピクニック気分の観戦も、また一興です。